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火曜日定休。

朝先生に連絡すると午後から波があがるかもしれないとのこと。

海に向かうと先生たちはもう波乗りしてて、浜で見ていることにした。浜にはYさんもいてしばらく世間話。世間話というか波の話。Yさんはこの場所で40年も海に入っている方で話のひとつひとつが面白い。

しばらくすると先生が浜にはあがってきて「入りますか?」と言ってくれて入ることにした。

先生の工房に行き急ぎ早に着替えていると何かを倒した音がして、見たらドリッパーの中にあったコーヒーの豆カスをぶちまけてしまった。それが先生のズボンにかかり、初心者の僕の相手をしてもらっていることがただでさえ恐縮なのにアワアワしてしまう。

浜では先生やYさんやお仲間さんがいて、いつものポイントか右側の波が緩やかな方に入るか話している。波に乗りたかったら左だなぁ。洗礼を浴びてこいって言われて左側に入ることになった。

はじめは波がブレイクするところから少し離れて先生やお弟子さんたちがテイクオフしているのを眺めていた。もちろん僕がいるところはブレイクしそうにない。ビビってました。でも浜でYさんに言われたことを思い出した。
「波は待っていてもこないぞ。自分から迎えにいかないと。女と一緒だ!」
思い返せば、待ってて女の子から告白されたことがない笑。なら行くしかないって思ってみんなのところにパドリングしてむかった。嬉しかったのはみんなの笑顔。ようこそと言わんばかりに迎えてくれた。

それからのことは初心者ってことで想像してください。海にもみくちゃにされてヘトヘトな感じでなんとか浜に帰りました。海の中で上も下も分からなくなったし、頭はクラクラするし。でも楽しかった。
なにより嬉しかった。

帰り際、先生が
「サーファーって言っていいですよ」
と言ってくれた。まだ波に乗れたわけじゃないのに、ちょっと扉が空いた感じがした。
先生や先生のお仲間さんのおかげで、ようやく僕の旅が始まった気がした。